少し前に、私のレコード師匠、サウンドファインダー代表の新川氏から
電話が掛かって来た。レコーディングかミックス案件の話だと思ってましたが、
『ハイレゾ音源ってどうなん!?』って内容でした。
最近では一般のリスナー達の間でも、頻繁に耳にする言葉になって来ました。
ちなみにですが『ハイレゾ』とは、、、
ハイレゾリューションオーディオ (英: High-Resolution Audio)
音楽用CD 16bit 44.1kHz (CD-DA)を超える音質の音楽データの総称の事です。
現代のエンジニアリングでは、基本的に(よほどの意図が無い限り)
16bit 44.1kHz以上のハイレゾで作業しています。
理由はエンジニアによって様々ですが、
CD-DAクオリティより高いレート(ハイサンプリング)で
レコーディング、作業、編集していれば、最終的にCD-DAレートに
ダウンサンプルしたときに、それ以上の劣化が無いからです。
まぁ、そんなのはエンジニアのエゴで、
最終的に皆様に届けられる音源は 16bit 44.1kHzのCD-DAです。
しか〜し、これじゃ満足できねぇぜ!ってマニア達が、
このCD-DAよりも高品質な音源『ハイレゾ』を聴き始めて、
それが今、一般オーディオ機器がこのハイレゾに対応をし始めて、
一般化しつつ有ります。
このハイレゾの一般化はを支えるのは、
ハードディスクの容量がここ数年著しく伸びた事が大きかったと思います。
ではどれくらいこの、ハイレゾのクオリティが良いかと言いますと、
一般的なMP3、CD、ハイレゾとで比較しますと。。。
解りやすく映像に例えて簡単に書くと、
MP3 = Youtube
CD = DVD
ハイレゾ = Blu-Ray
これくらいクオリティに差があります。
すこし詳しく書きますと、
ビット・レートは1秒間のデータ量のことで、ビットレートが高ければ高いほど
音質が良いという概念です。逆にレートが低ければ低いほど音質は悪くなります。
16bitと24bitではデータ量は単純に1.5倍ですが、24bitは16bitの256倍の解像度です。
大きい音量で鳴っているときは、16bitでも24bitでも、あまり差は感じられませんが、
非常に小さな音の場合、その違いが顕著に表れます。
人間の耳は、かすかな音でもクッキリと捉える能力を持っているので、
小さな音でもその音色や音の変化が分かります。
サンプリング・レートというのは1秒間にどれだけの波(パルス)を作れるか。
このパルスが多ければ多いほど、再生制度が高くなります。
視覚的に言うとパラパラ漫画で一秒間に何枚使うか!?ってのがサンプリング・レートです。
最近では聴力外の周波数の中に音のリアリティや、録音場所の空気感や
曲のニュアンスを伝えるために不可欠な、倍音成分が多く含まれることが
研究により分かってきています。
実際耳では聞こえなくても、人間は肌での振動でも音を捉えます。
ちなみに私はカッティングする音源は32bit 96kHzで編集&マスタリングしています。
ここで、話を戻しますが、
上記の記事でサウンドファインダー新川氏が語っているので、是非見て頂きたい。
ダウンロード音源ですら低迷してしまった現代で、
唯一売り上げを上げているのはアナログレコードです。
とはいっても、音楽業界に占めるアナログの売り上げは微粒子程度ですが、、、
デジタルで聴いていたリスナーはクオリティーを求めハイレゾへ、
アナログを知らない世代は新しいフォーマットとしてレコードを手にする。
この先、音楽は『ハイレゾ』と『アナログ』の2極化して行くでしょう。
間に挟まれたCDというメディアはどうなって行くのでしょうか。。。
DJ現場だとCDJですら、すでに古い気がしますし、
若い世代だとPCDJコントロールバイナルが当たり前で、
逆にアナログレコードDJの方が新鮮だという現状。
そして、アナログテープが流行り始めている。。。
あと5年もたてば、今のレコードブームが、
偶然だったのか、必然だったのかが見えて来る気がします。
そんな、燃えているレコードの火を消さない為にも、
私は毎日レコードを斬ります!
先日面白いレポートがアメリカでありまして、
ハイレゾリスナーを集めた実験ですが、
約50%のリスナーがハイレゾと通常のCD-DAを聴き比べて、
違いを当てられ無かったようです。。。
2択で50%って(笑)
そんなのどうでも良いから、
ちゃんとしたスピーカー買おうぜ!って話です。
Who Said Vinyl is Dead!?
すわない たもつ
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